6299777190465681 感染症・リウマチ内科のメモ | ページ 2 | 聖隷三方原病院 内科医ブログ
リウマチ・免疫

胸鎖関節痛の鑑別 リウマチ?SAPHO?

1か月くらい続く右の胸鎖関節部分の痛みと腫れで近医から紹介され受診されました。SAPHOを示唆する皮膚病変や歴なく頭部回旋で後頸部痛もあるとのことで頸部CTみましたが偽痛風を示唆する所見なし、手関節も疼痛ややや腫脹ありリウマチと診断しました...
リウマチ・免疫

ジャクー関節症の特徴

SLEなどの膠原病患者では手指など関節痛の訴えがあることが多いですが、ほとんどはその部位は短期間持続で移動性、また関節の腫れなどの炎症はあまりなくびらんを来さないものがほとんどです。たまに持続的な手指関節痛の訴えおよび関節変形がみられる場合...
感染症・内科一般

リウマチ性疾患患者でHBV既往感染のB型肝炎再活性化リスク

前回のつづきです。免疫抑制療法が行われるリウマチ性疾患患者においてB型肝炎も日和見感染症として問題となることがあり国内外のガイドライン等で治療開始前のチェックと、使用中のモニタリングが推奨されています。治療前にHBs抗原のみでなくHBs抗体...
感染症・内科一般

リウマチ性疾患ではニューモシスチス肺炎の一次予防治療をすべきか

前回の続きで、今回は日和見感染症の一つ、ニューモシスチス肺炎についてです免疫不全状態の人に起こしうる日和見感染症の一つにニューモシスチス・イロヴェチ肺炎(以下PJP)があります。もともとHIV感染者での日和見感染症として知られたものです。こ...
感染症・内科一般

関節リウマチと一般感染症のリスク

関節リウマチ患者は感染症にかかりやすいのか?感染症といっても多彩なのでここでとりあげるのは、市中肺炎や皮膚軟部組織感染といった一般の方もかかる”一般的な”感染症についてです。結核や肝炎、その他特殊で日和見感染を起こすような感染症群はまた別に...
リウマチ・免疫

ステロイド治療の漸減中や終了後の諸症状について

プレドニン錠などの経口糖質コルチコステイド(以下OCS)はリウマチ性多発筋痛症などのリウマチ性疾患、また喘息など様々な疾患の治療として長期間使用されます。その漸減中や中止後に倦怠感や筋肉痛など不快症状をしばらく訴えられる方もおられます。当科...
日記

診断における一般化と個別化

医師の日々診断において、大事にされみんなが使うような法則といったものがある。英語の医学教科書などでは pearl などのいいかたもあります。身体所見や検査、診断などであるものが○であれば×であろうといえる等。これはこれでとても大切なものです...
リウマチ・免疫

ステロイド治療において注意すべきこと

ステロイド治療とは、グルココルチコイド療法(以下GC)のことで、代表的な薬品には、プレドニゾロン、プレドニン、やメドロール があります。ステロイド剤は、炎症を軽減して症状を良くしたり、異常な免疫応答を抑制してくれたりで、自己免疫性疾患の治療...
感染症・内科一般

熱中症の特徴と対応、予防について

当科では発熱性疾患の相談や初診を受けることも多く、この時期ですと熱中症は鑑別から外せません。この時期注意すべき熱中症につき一般の方、医療者の方にも使えるような情報を提供します。まず暑さ指数について・現在の自分の住んでいる場所の気候は、どの程...
リウマチ・免疫

関節リウマチとステロイド使用の安全性

関節リウマチの外来をやっていますとときおりステロイド剤を治療に使用することもあります。しかしリウマチ治療においての主役は抗リウマチ薬や免疫抑制剤、生物学的製剤などであり、ステロイドは消炎鎮痛剤(NSAIDs)などとともに脇役です。使用場面と...